総長 杉山 直
名古屋大学はわが国において、6名のノーベル賞受賞者や各界のトップリーダーを輩出してきました。また、世界有数のものづくり産業集積地に位置する中核大学として、地域と世界に貢献を続けています。一方で、世界の大学は、地球規模で熾烈な競争を展開しています。
名古屋大学が今後、研究や教育の成果を社会に還元し、より高いレベルでミッションを達成してゆくためには、名古屋大学の地位をいっそう高めて、世界屈指の大学、Top Global Universityに育ててゆく必要があります。それにより、世界中から優秀な学生や研究者などの人材が集い、世界規模で人類に貢献できる大学に成長する扉が開かれます。
2014年度に採択された文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」の名古屋拠点構想は、名古屋大学の将来あるべき姿を教職員と学生の皆様に提示し、全員が力を合わせてその実現に取り組むことで、より高い次元の大学を創り出すとともに、その過程で構成員一人ひとりが成長できるものと考えています。ハードルの高い課題もあると思いますが、皆様方には知恵と勇気を振り絞ってお互いに協力しながら前進していただきたいと思いますし、私自身も名古屋大学総長としてその先頭に立ちたいと考えています。